個人的には、ミヒャエルエンデのはてしない物語が、ネバーエンディングストーリーとして、ハリウッドが映像化したのは、ガッカリしましたが。
(あれは、想像力を問う作品だったのに、形だけ踏襲して、大事な部分が変わってしまったので)
亜人とか、GANTZとかは、漫画の絵が苦手だったので、映像から入って、映像では腑に落ちなかった人物描写が、後から漫画で読んで納得したりしました。
わからないことがあります。
日本の漫画家さんは、かなり魂を込めて、かつ心血を注いで、作品を作られているイメージがあり。
それ故に、映像化の際には、その伝えたかった微細なニュアンスなども、再現?受け取った上での再構築?がなされていると、背景の努力も垣間見えて感動するのですが。
元来、メディアミックスで、映像化が前提とされた作品や、LINE漫画で世界的に売れたとされる女神転生のドラマ化など。
デジタルで、コピペしたコマも使われる効率の良い漫画制作で作られた作品が数字出す中。
日本漫画に親しんで、見る目も感性も開拓されてきたガラパゴス読者が多い日本故に、より文化度が高く感じられる漫画や、職人的漫画家さんが成り立って来たけれど。
そこの制作過程は読む人には関係なく(本当は無くはないんだけど)
売り上げが高く、タイパもコスパも良い漫画制作方法や、作品があったら、そっちに流れて行かないのだろうか…。
という懸念がある。
現に、あらゆる技術は、どんなに高く良い技術でも、市場で一般化しない為に、利益にならず淘汰されていった物も多い。
悲しいし、残念だけど、良いものだから残る。
という事だけではないような気がしている。
良いものでなければ売れないが。
良いものが必ずしも、販売したタイミングに売れるとも限らない。
もし、あなたが経営者だったら。
コスパもタイパも良い煩わしくない漫画の映像化と、
良く練られ手間暇かかった漫画作品を、交渉に時間もかかり、製作に人件費も手間もかかるとなったら、
時間も予算も限られた中、
どちらを映像化したいと思うだろうか。
それだけの情熱がある方々が、どれだけなさる事が出来る世界なのだろうか。
そんな事を思うので、岸辺露伴の実写とか、
(私は熱烈ファンじゃないからか)原作愛をヒシヒシと感じる作品を見ると、感受性の鋭さと表現する技術力の高さに感嘆する。