superaho’s diary

犬も食わない捻くれ+ひきこもり系ポンコツBBAの緩い駄文。

中国の留守児童

中国農村部などで、両親が出稼ぎに出て、子供が取り残され、祖父母が居たら、祖父母と暮らし。

 

両親と、殆ど過ごせない生活をしている子どもたちがいるのを、以前ニュースで見て心痛めていた。

 

中国の政策や制度の問題であるのは、もちろんなのだけど。

 

無関係に思える日本の私の買い物の選択が、この現象を助長していると知ったのは、最近のことだった。

 

中国が、世界の工場を目指して、急激な経済成長をする際に起きた歪みを負っている人達なのだが。

 

とても人の生活が成り立たないような安い価格で販売されている商品が成り立つのが、彼らのように家族との時間を犠牲にして、工場で安い賃金で働く人たちがいたからだと、情報が繋がっていなかった。

 

とはいえ、予算は決まっているので、生活の質を変えるしか無いのだけど。

 

作り手も成り立つ買い物を心がける事が、他国とはいえ、寂しい想いをする子どもたちを減らして、情けは人の為ならずというように、自ずと日本の落ちている経済の勢いも、悪化させなくて済むんじゃないかと思う。

 

自分がこれ以上稼げる自信が無かったり、目の前の生活に追われていると、価格が安いのは、正直、心の負担が軽くなる感覚があるのだけど。

 

他国を先進国に押しあげ、自国を第三国に落とさない為にも、出来たら定価で買える収入を得られる自信をつけ、安物やお得を漁らなくて良い買い物を心がけたい。

 

それが、知らず留守孤児やご家族の辛さの助長をしないで良い一助になるように。

 

これに限らず、正しい(悪がない)つもり、間違っていないつもり、罪がないつもりで、知らず加担している事があるんじゃないかと思ってしまう。

 

だから、ジブリ君たちはどう生きるか。の大叔父からの主人公への問いに、主人公が悪がある。と答える誠実さに、心打たれる。

 

全ての戦争は、我に正義あり。

から始まる。

我が正義だと、悪はどこにあるかというと、我に対立する相手にある事になる。

 

我にも悪がある。

という心が、戦いを止められるかもしれないから、描かれていると感じた。

 

私たちは、私たちの中にある悪に気付くことが、平和への第一歩なんじゃないかと、中国の留守孤児と、ファストファッションなどから感じた。

 

逆を言えば、もし、戦争が起こる事があるとしたら、それは、政治家や闇の組織などだけの問題ではなく。

 

私たち自身が、当たり前に享受し、見ず知らずの人への想像力を欠くことから、知らず導いてしまった事になるとしたら。

 

個人ではどうしようもないことでも、自ら選択した覚悟を持って生きることで、防いでいけるのかもしれない。